胸の内に秘めた想いを伝え、ついに恋人となった爽子と風早。セミの鳴き声が響く初夏のある日、2人は初めてのデートに出かける。手作りのお弁当を一緒に食べたり、プラネタリウムで静かな時間を過ごしたりと…。そして訪れた夏休み。補習に苦しむ生徒、部活に精を出す生徒、それぞれの夏を過ごす中で、爽子は“男の子と付き合う”ということにいまいち実感がわかず、友達のあやねや千鶴に相談するが、それでも風早との距離の縮め方がわからずに思い悩んでいた。そして講習の帰り道、一緒に帰る爽子と風早の前に、偶然、爽子のお母さんが現れる。手をつないで歩いているところを見られた爽子は、自分たちの関係を説明しようとするが…。
第01話
第02話
楽しかった夏もあっという間に過ぎ去り、2学期が始まった。爽子たち2年生の間では、もうすぐやってくる修学旅行の話題で持ち切り。爽子も、修学旅行の行き先である沖縄に、そして風早たちと過ごす修学旅行の日々に胸を躍らせていた。放課後、修学旅行の自由行動について、盛り上がっていた爽子・あやね・千鶴の3人だったが、あやねの元に一人の男子生徒があらわれる。そして始まった修学旅行。みんなで朝ごはんを食べたり、お風呂上がりの姿をみてドギマギしたりと、普段とは違う楽しい時間を過ごす爽子や仲間たち。そんな修学旅行の空気が、爽子や風早だけでなく周囲の人間にも大きな変化を起こしていく…。
第03話
沖縄での修学旅行が終わり爽子の家に集まったあやねと千鶴。修学旅行中に千鶴は龍との関係に思いもよらないところでひと悶着があったりと、写真を見ながら思い出話をする3人。そんな千鶴が気になる一方、爽子自身も風早との距離感にどこか気持ちが落ち着かない様子。あやねは修学旅行をきっかけにケントとの関係を意識し始めていた。そんな中、爽子と風早のギクシャクした雰囲気を感じ取っていたケントは、爽子にちょっとしたアドバイスを伝えるのだった。一方、龍との関係に思い悩む千鶴。考えても整理がつかず、千鶴はこれまで重ねてきた龍との思い出と、胸の内を爽子とあやねに語る。そして、季節は冬へ。恋人同士になった爽子と風早の、はじめてのクリスマスが訪れる。
第04話
季節は巡り、クリスマスが訪れた。2人きりではないが、みんなと、そして風早とともに過ごせるクリスマスに心躍らせる爽子だったが、周囲の皆はそれぞれの恋路に思い悩んでいた。クラスで開くクリスマスパーティーのプレゼント選び中に偶然街中で出会ったケントと風早もまた、お互いの悩みと思いを打ち明け、自分たちの気持ちを再確認する。そうして、それぞれの恋心を胸に秘めながら、始まったクリスマスパーティー。風早との関係に悩んでいた爽子は、偶然会った担任のピンに悩みを打ち明ける。そんな中、男子トイレではなにやらトラブルが起こったようで…?
第05話
カラオケ会場での些細な騒動の後、担任のピンは風早にアドバイスをする。そして、さまざまな関係が徐々に変わったパーティーの後、爽子と風早は2人きりの帰り道でお互いの想いをぶつけあう。触れ合いたい気持ちと、大事にしたい気持ち。互いのすれ違いを再確認するために、2人は寄り道をすることに。出会ってからの思い出を振り返りながら、自分の気持ちを再確認した2人は、これまですれ違っていた時間を埋め合うように、互いのぬくもりを感じあうのだった。そして翌日、爽子の家に集まったあやねと千鶴は、さっそく恋バナに花を咲かせていたが、そこに風早やケント、龍も訪ねてくる。